♥ 歴史は駆け巡る。

Sound Horizonの「StarDust」と「争いの系譜」を、ヘビロテしまくっています。
もそもそ、とピアノでも弾いてみるSound Horizon。
私の聴力じゃ複雑な和音が耳コピしきれない。
自分を誤魔化しながら弾いてます。適当な和音繋いだり、数小節ふっ飛ばしたり。
作者への冒涜だ。
昼下がりの自己欺瞞だ。

そんな自閉的な自己満足を繰り返してるんですが、もう一個、自己満足を始めました。
ＲＰＧ作ってます。

ＲＰＧ制作ソフトを合格祝いに買って貰ったのです。
ＦＦもやってない奴がまた何を……と言われそう。

しかし凄い世の中ですね。素人でもＲＰＧが作れるんですよ。
スクリプトの理解ゼロでよくもまあ。

ところが空間把握能力に乏しいので、マップ制作に手こずりまくっています。
いずれ変数なるものも覚えなくてはならない。
理系じゃなかったことをちょこっとだけ後悔しかけましたが、やっぱり文系を選ばざるを得なかったと思う私のアプリオリ。

弁解程度に語りますが、受験中も妄想が絶えなかった私は（最悪）
西洋ファンタジー的なシナリオ（と呼べる代物かどうか）を考え出しました。
でも個人的に、ファンタジーの媒体は小説じゃない。
小説にしちゃうと、設定を曖昧にして逃げることが私には出来なくなる。
（その点、村上春樹は偉大です。しかし村上世界的な原則として、夢から責任が発生するとなると、私は今頃、死刑囚です）
小説でファンタジーを書くとなれば、設定がガシッとしていないと、すっかすかになって迫力が失せると思うからです。
というか、設定を曖昧にしたまま迫力を与える文章を書く筆力がないんですね。はぁ。

小説は何てったって、物語の進行速度を握っているのは読者です。
映像（映画とか漫画とか）にすると、視聴者の理解なんて関係なしに進められるので、
設定は幾らでも曖昧、無茶苦茶に出来ると思います。
キル・ビルの主人公が日本刀を携えて飛行機の中にいたのも、映画だから出来る演出かと。
一瞬の情報量は映像には適わない……最近、小説の限界を感じています。
小説に適したシナリオと、そうでないものがあるな……という当たり前の事実を改めて思い知っている訳です。
遅い自覚です……。

で、ＲＰＧで描いてみようと思った訳です。
これって小説に対する逃げですよね。

ま、小説にしてもピアノにしてもＲＰＧにしても、結局は自己満足のための自己生産に変わりはないのですけれど。妄想を現実世界でなぞるのが好きみたいです。
妄想の具体化と具象化です。それが私の趣味ですね。