♥ 美女と野獣。

EPICAの３ｒｄアルバムを買いました！
今日、塾から帰ったら母親が普通に聞いていてビックリしました。興味があったらしい……へぇ。
母上は、私や父が聞く音楽を『くらやみ』と表現する。よく「またくらやみの音楽聞いてる」とおっしゃる。
的確ですよおかーさま……！

本当は２ｎｄが欲しいというのに、中古ＣＤショップに中々入ってくれない……新品を買うなんて贅沢なことは恐れ多くて出来ない。（家の中での立場弱いなぁ）

ネット上のレビューを見ると１ｓｔ、２ｎｄ　に比べ賛否両論の３ｒｄなんですが、やっぱり変革？

耽美ジャケットうっとり。シモーネさんが手にされているのはエデンの林檎？

１ｓｔのゴシック的生々しい泥臭さが無くなったといいますか……至高に昇ってしまわれたというか……もしくは徹底的にシンフォシンフォしているといいますか……要するにゴシックメタルからシンフォニックメタルになったんだなぁと。

一言で表すと『美女と野獣』なんですが、この雰囲気はとても濃厚になっています。メロディアス度は下がり、メタル度は上がり、デスボイス度は上がり、オペラティック度も上がった……と。シモーネさんはますますやばいですがね。魂が飛ぶ美声ってんですか。

しかし後半に行くにつれて、平坦な曲も……ないこたない……荘厳壮大を推し進めすぎじゃないかな、と。


『Chasing The Dragon』が花丸です！
めっさファンタジーなタイトルなのに、テーマが薬物中毒ときた。
凄いドラマ性の高い一曲ですよ……！
前半は妄想ファンタジーで始まるのに、途中で現実に悶え出します。（デスヴォイス良い味出してる！　薬寄こせ～って言ってるよ……！）この倒錯っぷり……！

現実と妄想の間を行ったり来たりする怒涛のフィニッシュ。
幸せの価値。
私の幸せは私のもの、私の不幸も私のもの、ってことだねきっと。
決定権は我にあり。

『Death Of A Dream』もタイトルからして誘われました。
イスラム教の女性差別へのレジスタンス。
めっさアグレッシヴに始まるもんですから何事かと。（笑）女性達の苦悩懊悩の連鎖ですね。ぐるぐる回るシモーネさんの歌声にぐるぐる沈む。
EPICAってオランダのバンドなのに、イスラームとかアジアン系がお好きですね？

他にもキリスト教への疑問を歌った曲もありました。
ゴッドファーザーのPartⅢを思い出してしまったよ……ううマイケル！

宗教への疑問を歌うことって現代の日本人には絶対に無理だろうなぁ……と思いました。
昔の仏教腐敗を訴えた方々等はともかく。

オリジナルには適わないですよ。所詮二番煎じ。





えーと……また本音という価値を見失いつつありますが……仮面をつけて笑っているのと、仮面を外して無表情でいる選択肢、どちらが良いって中々決めがたいですね。

己を損なっていくのが円滑な世界の作り方と何処かの誰かは提言する。結局、それに逆らった代償ですね……自分が誰よりもいとおしいって突き詰めれば素敵なことよとアリカ様は歌っていましたが。究極さが無いのか私には？