♥ 絆創膏で埋めた溝。

爪切りでいらぬ所まで（要するに肉）切りました。
前回に引き続き何やってんの……。

春風に、若干の居心地の悪さを感じる原因が分かりました。
心地よすぎるからだ！ ｸﾜｯ

現実逃避したい（というか妄想）私としましては、現実は厳しく苦しく寒くあって欲しいらしいです。（自分を客観視する難しさゆえの伝聞）
冬は上手く私をリアルから切り取ってくれます。北風の刃物でね。

しかし！　春は暖かくてふわふわしていて、あ、このままでいっかな……と現実に妥協が生まれる……これが現実から精神を飛ばす障害になるらしい。執着心が、現実と妄想の狭間で揺れるから居心地が悪くなるんですきっと。
純粋に、春が性に合わないっていうのもあると思いますが。似合わないんですよ。昼が嫌いなように。こそばゆいんです。
黄金の幸福を垂らす人々は、眩しいですし。
額縁に入れて飾りたいぐらい。別の世界にいて。
透明人間スイッチ、生えてこないかな。

三島文学に立ち返っています。美しい星。どの小説を見ても、必ず美少年・美青年が出てきますねぇ。（ニヤニヤ）信じてましたよ。やはり少年に対する描写は半端ないですね。金星の美青年。待ってました。兄妹まで出てきます。彼らの遣り取りが堪らなく私の心をそそらせる。いいぞ、もっとやれ。（変態）
腐った現実を、枯れた薔薇にたとえるような耽美、何処までも続く美意識、やっぱり最高です。やはり私の嗜好は三島に始まり、三島に終わるらしい。
中でも、豊饒の海シリーズが一番好きです。
それにしてもタブーな関係を描ききりますよね。（＾＾）
春の雪は、私のバイブルです。これに出てくる主軸の二人は、私の嗜好そのものです。原型です。ラストシーン、お前絶対に惚れているだろう！！！と心の中で叫びました。その愛を彼は晩年に渡り引き摺るわけですよ！（興奮）
奔馬は、武士道。最後は切腹に終わる。三島の願望を見る。
暁の寺は、宗教の神秘。異国の女。そして私の嗜好がレズビアンに目覚める。目覚めるったら目覚める（駄目ですねもう……）
天人五衰は、狂った女と潔癖症の少年という、また私のツボを突く……っ。（悶）ラストの方で、狂女に花で飾られている少年の図がもうとにかくツボすぎるから耐えられない。
そして、信じていた運命の、全てが瓦解。夢幻を悟るあの空虚感がああああみたいな。積み上げてきたものは突き崩され、それがすべてそれでおわり、とね。この原稿を書き終えて、三島は割腹自殺に臨むんですね……嗚呼、感慨深い。

私も強い思想の塊になれれば、良かったですねぇ。鉄砲玉のようになれればね。折れたら終わり、みたいな縦に強く横からに脆い人間になれればね。
地に足のつかない精神生活をいつまで続けるんでしょう。クラゲの回遊だよこれ。