♥ ダリに捧ぐ｡

恩師とお話しする夢を見たのですが、あまりにもその会話がぶっ飛んでいたんです。
ウミウシについて恩師がお話しされたので、その切り返しに私はミミズの解体された姿に原初回帰を覚えたことを語ったのです。
……夢だからって、ある程度の素地がなきゃこんなシュールな会話できねぇよ。

そもそも夢の中で何故私はミミズの解体なんぞと言い出したのか？簡単です、現実世界でミミズの解体された画像をネットで見たことがあったんです。この時点で｢お前大丈夫…？｣と引かれること請け合いでしょうが、弁解させて頂くなら、ある本がきっかけだったのです。
綾辻行人さんの短編集『眼球綺譚』に｢特別料理｣という短編が収録されておりまして、イカモノ食いを扱ったストーリーなんです。その中に蜘蛛はチョコレートの味がするという記述がありまして、そういやそんな話聞いたことがある、と思い軽い気持ちでネットで調べてみたんです。ネットの海は広大ですから、まあ、あれやらなんやら辿っていくうちに、あるイカモノ食いの体験談サイトで、ミミズの解体された画像にぶち当たったのです。味の感想だけでなく、そのサイトには食材の調理過程まで画像つきで掲載されていた訳です。
まあ、その、縦にさばかれたミミズの中身が…あまりに凸凹がなく天上的につるんとしていたものですから…その、なあんにもなさが衝撃的だったんでしょうね。でもまさか夢の中で原初回帰なんて言葉と結びつけるとは思わなかったですけど。

夢の中で最初に恩師がウミウシについて語っていたのは、この前カラオケに行った時に私の深海魚好きを知っている友人が｢ウミウシの写真集が出た｣と教えてくれた記憶が新しかったからでしょうね…
ちなみに実際の恩師は確実にウミウシについて語り出すようなことはされない方だと思うので、誤解なきよう。恩師とウミウシを結びつけたのは、私の勝手です。

夢の続きには、恩師がミニチュアの箱庭を見せてくれました。町があって、森があって、何ブロックも墓地がありました。町から離れた墓地ほど、黒いネズミが湧いていました。どうしてですか、と聞いたら、新しいからさ、とお答えを頂きました。なるほど、と私は思いました。

………世間にある夢占いの本じゃ、私の夢が占えない訳だよorz